小説を読んでいて初めて知った単語や、きちんと意味を理解できていない言葉をメモして後で調べる試みを始めました。
今回は『錬金術師の密室』(著・紺野天龍)を読了したので、そこから気になった言葉の意味をいくつか。
鼻白む
小説を読むとしばしば見かけるけど自分では使えない単語。その都度検索してもいまいち理解できずにいるので、改めて調べました。
大辞林
①批判を受けたり気勢をそがれたりして,気分を害する。また,興ざめする。「発言を無視されて―・む」
②きまり悪そうな顔をする。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
興ざめた(気おくれした)顔つきをする。
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
広辞苑
気後れした顔つきをする。
『広辞苑・第六版』(岩波書店)より引用
明鏡国語辞典
①気後れした顔をする。おじける。「叱責されて―・む」
②興ざめた顔をする。「無粋な話に―・む」
『明鏡国語辞典』(大修館書店)より引用
全訳古語辞典
決まり悪そうな、ためらったようすをする。気後れした顔をする。
『全訳古語辞典・第三版』(旺文社)より引用
一応、それぞれの意味も調べました。
興ざめ
大辞林
面白みがなくなる・こと(さま)。「裏話を聞かされて―した」「なんとも―な話だ」
気後れ
大辞林
(恐れや恥ずかしさから)心がひるむこと。「大勢の観衆の前で―する」
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
全く違う意味とまではいかないから、どっちのニュアンスで使われたのか、文脈から想像するしかないようですが、やっぱりいまいち飲み込めませんでした。
赫奕(かくえき)
初めて見た単語で、字面から全く意味を予想できなかったので調べましたが、調べてもよく分かりませんでした。
大辞林
①光り輝くさま。かくやく。「錦の御帯金色―たりしとかや/風流仏(露伴)」「銀色―として鰹あり/起誓文(鏡花)」
③物事の盛んな・こと(さま)。「王威―の極に達し/文明論之概略(諭吉)」
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
かくやく
かくえき(赫奕)に同じ。「―たる光明を放つことも出来ぬか/肖像画(四迷)」
『広辞苑・第六版』(岩波書店)より引用
光りかがやくさま。かくえき。
反射炉
ファンタジーなどでたまに出てくる単語。金属を製錬するために使う炉、というざっくりした理解で読んでいたので一応。
大辞林
金属の溶解・製錬などに用いる炉の一種。燃焼室と加熱室が分かれており,加熱室の天井および側壁からの反射熱(放射熱)によって溶解する。一時に大量の溶解が可能で,製錬もしやすい。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
燃料を燃やした炎や熱い気体を天井・側壁に反射させ、その熱で金属を溶かす仕掛けの炉。
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
Wikipedia
反射炉(はんしゃろ、英語:Reverberatory furnace)とは、金属融解炉の一種。
18世紀から19世紀にかけて鉄の精錬に使われた。
ただし、もとは鉄以外の金属に用いられた設備で現代でも鉄以外の金属の精錬に用いられている。
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より引用
2021年5月5日 (水)
手元にあるものだと、『現代知識チートマニュアル』という雑学本にわかりやすい説明が書かれていました。
目抜き通り
知ってるけど意味がふわっとしてた単語です。かっこいいので使いたい。
大辞林
人通りの多い通り。主要な通り。繁華街。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
広辞苑
市街で最も人通りの多い道路。繁華街。
『広辞苑・第六版』(岩波書店)より引用
無極
かっこいい!厨二っぽい!と思ってワクワクして調べました。
大辞林
①果てのないこと。きわまりのないこと。そのさま。「美なる,―なる,不則なる自然よ/欺かざるの記(独歩)」
②〔周敦頤 (しゅうとんい)「太極 (たいきょく)図説」の「無極而太極」から〕宋学で,宇宙の本体である太極の無限定性を示した語。
④電極が存在しないこと。「―結合」
むごく
この上もない・こと(さま)。無上至極。「神力―の阿弥陀は/浄土和讃」
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
広辞苑
①はてのないこと。きわまりのないこと。
②太極にかかわる宋儒の説。太極の無限性をいう。
③極性をもたないこと。
『広辞苑・第六版』(岩波書店)より引用
リベット
大辞林
金属板や鋼材などをつなぎ合わせるために打つ鋲 (びょう)。頭部のある金属棒で,接合部に穴を開けて挿し込み,余った端をつぶして固定する。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
金属板をつぎ合わせるのに使う大型の鋲(ビョウ)。短くて丸い はがねの棒で、まんじゅう形の頭を持つ。
「地を響かすリベット打ちの音」
[かぞえ方]
一本
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
矮躯
大辞林
背の低い体。短身。短? (たんく)
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
「背の低いからだ」の意の古風な表現。
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
気を揉む
大辞林
あれこれと心配する。やきもきする。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
いろいろ悪い事態を考えて、心配する。
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
おくび
「おくびにも出さない」という言葉は知っているけど、「おくび」がなにか知らなかったので。
大辞林
胃の中にたまったガスが口から外へ出るもの。げっぷ。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
げっぷ。
「おくびをする」
「おくびにも出さぬ〔= すっかり秘密にして、そぶりにも見せないようにする〕」
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
(実際の辞書では「おくび」が漢字で書かれていましたが、フォントに入っていなかった)
地階
大辞林
建物で,地盤面より下に設けられた階。地下の階。「―を駐車場にする」
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
(高層建築の)地下に作られた階。
〔ground floor などの訳として、「一階」の意に使うこともある〕
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
解法
大辞林
問題を解く方法。ときかた。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
広辞苑
問題を解く方法。
『広辞苑・第六版』(岩波書店)より引用
帰納的
大辞林
推論の手続きが帰納によっているさま。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
広辞苑
帰納によって推論するさま。
『広辞苑・第六版』(岩波書店)より引用
帰納
ミステリーを今まで読んでこなかったのであまり耳なじみがない単語です。
大辞林
①個々の特殊な事実や命題の集まりからそこに共通する性質や関係を取り出し,一般的な命題や法則を導き出すこと。
②反切によって漢字の音を導き出すこと。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
個々の特殊な事柄から一般的原理や法則を導き出すこと(方法)。
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
広辞苑
推理および思考の手続きの一つ。
個々の具体的事実から一般的な命題ないし法則を導き出すこと。
特殊から普遍を導き出すこと。導かれた結論は必然的ではなく、蓋然的にとどまる。
『広辞苑・第六版』(岩波書店)より引用
理外
大辞林
道理から外れていること。「―の銭を得んとして其場所を誤り
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
普通の道理では説明出来ないこと。
「理外の理」
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
きらい
きらいがある、とかのきらい。ふわっと理解はできるけど説明はできない言葉。
大辞林
②(「…のきらいがある」「…するきらいがある」の形で)気がかりな傾向がある,の意を表す。「独断専行の―がある」「ともすれば逸脱する―がある」
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
街談巷説(がいだんこうせつ)
大辞林
ちまたのうわさ
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
あてにならない、世間のうわさ。
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
訥々
大辞林
口ごもりつつ話すさま。言葉をとぎれとぎれに言うさま。「―と語る」「―たる口調」
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
とぎれとぎれに(スローテンポで)話す様子だ。
「訥々として〔= 見かけの不器用さにかかわらず、まじめさがあふれる様子で〕語る」
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
去来
大辞林
去ることと来ること。行ったり来たりすること。また,思い浮かんだり消えたりすること。「この間の出来事が脳裏に―する」
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
懐旧
大辞林
昔のことをなつかしく思い出すこと。懐古。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
うそぶく
大辞林
①平然として言う。「運が悪かった,と―・く犯人」
②大きなことを言う。ほらを吹く。「世界一になってみせると―・く」
③口をつぼめて強く息を吐く。また,口笛を吹く。うそむく。「木 (こ)の根とり―・き登り/万(1753)」
④詩歌を口ずさむ。「集りて―・くめれど/浜松中納言(1)」
⑤動物がほえる。「虎は千里の足早く風に―・く身も軽く/浄・反魂香」
〔③ が原義〕
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
①とぼけて、知らん顔をする。
②偉そうに、大げさなことを言う。
③(物事に感じて)詩歌を口ずさむ。
④動物がほえる。
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
健啖家
大辞林
大食する人。おおぐい。『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
辟易
大辞林
〔「史記項羽本紀」より。「辟」は避ける,「易」は変える。避けて路を変える意〕
①閉口すること。うんざりすること。「あまりのおしゃべりとうるささに―する」
②相手の勢いに押されて,しりごみすること。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
〔相手を恐れて道をあける意〕
①「相手の勢いに圧倒されて、自分のしようと思った事が出来なくなること」の意の古風な表現。
②同じような不快な刺激が何度となく繰り返し感じられて、もううんざりだという気持をいだくこと。
「彼のお決まりの長広舌には辟易する
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
錐揉み
戦闘シーンで「空中を錐揉みしているとき」と出てきたのですが、錐揉みがどういう状態なのか全然わからなかったので調べました。
大辞林
①錐をもんで穴をあけること。
②飛行機が機首を下に向けて,錐をもみ込むように,回転しながら失速状態で降下すること。スピン。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
①〔穴をあけるために〕錐をもむこと。
②〔航空機が〕失速状態となり(機首を下に向け)ねじを回すように回転しながら落ちたり 降りたり すること。
「錐揉み状態・錐揉み降下
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
臍を噬む(ほぞをかむ)
大辞林
後悔する。及ばないことを悔やむ。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
goo辞書
自分のへそをかもうとしても及ばないところから》後悔する。すでにどうにもならなくなったことを悔やむ。「あとで―・んでも遅い」
『goo辞書』より引用
正眼
大辞林
①(「青眼」「星眼」「清眼」「晴眼」とも書く)刀の切っ先を相手の目に向ける構え方。中段の構え。「―に構える」
②正視すること。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
〔剣道で〕
敵の目に切っ先を向けること。中段の構え。
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
あつらえ向き
大辞林
要求・条件などにぴったり合っていること。おあつらえむき。「初学者に―の参考書」「美術の為めに此の自然が―に出来上つて居るとしか思はれない/ふらんす物語(荷風)」
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
広辞苑
(まるであつらえたように)かねて希望していたとおりであること。要求にぴったりなこと。
『広辞苑・第六版』(岩波書店)より引用
睥睨
大辞林
①にらみつけて威圧すること。「あたりを―する」
②横目で,じろりと見ること。また,にらみつけること。「微笑する者あり,―する者あり/思出の記(蘆花)」
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
〔「睥」も「睨」も、横目で見る意〕
①じっと観察しながら、相手の出方を見ること。
「天下を睥睨する〔= 情報を分析しながら、すきあらば乗り出そうとねらう〕」
②支配下にある人などに威圧的な態度を示すこと。
「覇者として近隣諸国を睥睨する」
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
ボウ・アンド・スクレープ(bow and scrape)
goo辞書
①右足を引いておじぎする
② ((けなして))(…に)ぺこぺこする
『goo辞書』より引用
むくつけき
大辞林
無骨でむさくるしい。「―大男」
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
見るからに清潔さの感じられない。
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
一路
大辞林
①一筋の道。「真実―」
②(副詞的に用いる)寄り道せずにまっすぐに。ひたすら。「―東京へ急ぐ」「優勝めざして―邁進 (まいしん)する」
③囲碁で,ある石の一つ隣。「―右に打つ」
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
①一筋の道。
「一路の沙(スナ)はほのぐらき松の林に入りつ」
②〔多く、副詞的に〕
自分の守る(目標とする)一筋の路(ミチ)を、ひたすら進むこと(様子)。
「一路帰国の途につく」
「一路邁進(マイシン)する〔= 信念をまげたり 障害に屈したり しないでつき進む〕」
③道中の全区間。「一路平安を祈る」
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
水を向ける
大辞林
①巫女が霊を呼び出すときに水をさし向ける。
②相手の関心を引くようにそれとなく誘いかける。気を引いてみる。「それとなく―・ける」
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
相手の関心を誘うように暗示を与える。
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
後顧の憂い
大辞林
あとに残る気づかい。後日の心配。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
広辞苑
後顧の憂え
立ち去ったあとの心配。残された者への気づかい。
『広辞苑・第六版』(岩波書店)より引用
なし崩し
大辞林
①借りた金を少しずつ返済していくこと。「借金ヲ―ニスル/ヘボン」
②物事を少しずつ片付けていくこと。
転じて,正式な手続きを経ず,既成事実を少しずつ積み上げること。
「事業計画を―に消化していく」「既得権を―に形骸化していく」
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
広辞苑
①借金を少しずつ返却すること。
②物事を少しずつすましてゆくこと。
『広辞苑・第六版』(岩波書店)より引用
棄却
大辞林
①捨てて取り上げないこと。「動議を―する」
②訴訟法上,裁判所に対する申し立ての内容に理由がないとして排斥する裁判。刑事訴訟法では,手続きが適法になされていないという理由で手続きを打ち切る場合にもいう。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
①捨てて取り上げないこと。
②〔裁判所が〕
訴訟当事者の△申立て(申告)を、そうする理由が無いとして退けること。
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
コケティッシュ
大辞林
なまめかしく色っぽいさま。男の気をそそるさま。「―なしぐさ」
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
色っぽい様子だ。
「コケティッシュな表情」
「コケティッシュにふるまう
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
ターム
大辞林
①術語。専門用語。「テクニカル‐―」
②期間。期限。
『大辞林・第四版』(三省堂)より引用
新明解国語辞典
用語。
〔狭義では、専門語を指す〕
「テクニカルターム」
『新明解国語辞典・第八版』(三省堂)より引用
